2011年12月8日木曜日

クリスマスシーズンに・・・






12月に入り、ターシャ・テューダーのアドベント・カレンダーを一日一日とめくっていきます。








コーギーやウサギなどの動物が描かれたクリスマスシーズンの村の様子。「平和」がみなぎっています。








今日はどんな絵が出てくるかな?と思いながら扉を開く楽しみ、決して翌日の扉はひらかず我慢。

楽しそうな絵を見ているとアメリカ人にとってのクリスマスってどんなものなのか?
日本人にとってのクリスマスって何?と考えてしまいます。




近所の家々の玄関にもクリスマス・リースが飾られる季節となりました。
電飾(古い! イルミネーションでしょうが!)の飾りつけも始まりました。

幼稚園から高校までミッション・スクールで学んだ身としては、キリスト教についてよく知っていたつもりでしたが・・・・ 「NO!」

最近、二冊の本に出会いました。

「ふしぎなキリスト教」と「池上彰の宗教がわかれば世界が見える」の二冊。
知らなかったことがまだまだ沢山あると思わせてくれた本でした。

ヤーヴェの神を元としていながら、長い歴史の中でユダヤ教、ローマンカトリック、イスラム教、プロテスタント、ギリシャ正教、東方正教などなど様々な宗教が生まれました。
そして世界の経済・歴史を動かしてきたこれらの宗教。 

これを知らなくてはいくら「英語教育」を進めても西欧社会やイスラム社会、ユダヤ社会を理解することはできない。「英語」だけではグローバル化に対応はできないでしょう。

年末年始にはクリスマスを祝い、お寺の除夜の鐘の音をきき、年が明けたら神社にお参りする日本人。

ほとんどの日本人はお宮参り、七五三と神社で成長を祝い、結婚式ではチャーチで永久の愛を誓い、お坊さんにお経をあげてもらってこの世とおさらばする。
フレキシブルといおうか、宗教に無関心といおうか・・・。

戦前の教育の反省から公立学校教育で「宗教」に触れることが避けられてきたのかもしれませんが、センシティブな問題ではあってもグローバル化が進む現代において、ちゃんと「宗教」と向き合わなくてはいけないのかもしれない・・・

海で囲まれた国土で稲作での豊作と安寧を祈る民族と、他国の侵略を受けたり砂漠の過酷な生活や狩猟生活を営む民族の違いもあるでしょう。

今の日本では「自家の宗教は?」と聞かれたら、かなりの比率で「仏教」と答えるか「無宗教」とこたえるのではないかと思います。
仏教とこたえた人でも、では宗派は?と聞かれてもわからない人、あるいは知っていても内容まで知っている人は少なくなってきているような気がします。

日本人にとって「宗教」ってひょっとしたら「行事」にすぎないのかな?

カルトが嫌で宗教をとおざけたり、他人の宗教を認めなかったり、わからないでもないけれど、まず「知る」ことから始めなくてはと思わせてくれた二冊の本でした。
世界には沢山の宗教がありますが、特にユダヤ教・キリスト教・イスラム教という一神教の「God」を理解しないと「世界」と話ができないかもしれません。

世界金融不況、アラブの春、新興国の台頭、そして震災で多くの命が犠牲になった今年だから、そんなことを強く思うのかもしれません。 

「行事」として楽しむこともOK。でも、もっと勉強したい気になりました。

お互いを理解し尊重して、命を大事に・・・そんなことを思いながら、クリスマスまでターシャのアドベント・カレンダーの扉を開けてまいります。

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