2010年9月26日日曜日

傾聴講座 その3

傾聴講座最終日は次の段階に進みましたが、前回同様に「話し手」、「聴き手」、「観察者」と代わる代わる受け持ちました。


[第二段階]

前回の「簡単受容」に加えて、第二段階では「聴き手」は話の中に「キーワード」を見つけ、その言葉をそっとつぶやくように「復唱」します。


このロールプレイでは何がキーワードなのか探っているうちに話が終わってしまい、「復唱」は思った以上に難しいことがわかりました。

 
たとえば「悔しい・・・」、「無視された・・・」というように「怒り」や「つらさ」を現す重要語句をそっとつぶやくことで、「話し手」の気持ちをちょっと支えてあげるという感じでしょうか。


「くやしいんですね」、「無視されたんですね」というように鸚鵡返しにすると、「話し手」は話を遮断されたように感じるので、「つぶやく」だけの方が良いそうです。


キーワードが見つからない時は無理に復唱しなくても構いません。それに集中することで話を聴けなくなってはいけませんから。



「話し手」は話の途中、つい何かアドバイスめいたことを言いたくなるでしょうが、まずは話を聴き、相手の気持ちを受け入れ、時には一緒にオロオロすることも大事。「悩みの共有」でしょうか。
それによって「話し手」は「理解してもらえた」と満足感と信頼感を覚える。まだこの段階ではアドバイスは行わないそうです。




[第三段階]


話を聴き終えたら「聴き手」は内容を整理して「あなたの話(悩み)はxxxxということですね。」と確認します。


間違っていればと「話し手」は「いえ、そういうことではないんです」と改めて話しなおすでしょうし、合っていれば「そう、そうなんです」と聴いてもらえたことで満足感と信頼感を覚えます。



「話し手」と「聴き手」との間に信頼関係が生まれると、「話し手」のゆらゆらしていた気持ちは次第に落ち着いてきて終いには自分の悩みを自分で考えられるようになる場合もあるそうです。


このロールプレイは第二段階よりは難しくはありませんでした。


悩み相談の現場ではアドバイスもするし、時には叱ったりもするそうですが、今回の講座はここまで。





この講座を通して「聴くこと」、「相手を尊重して受け入れること」、「信頼関係を築くこと」の大事さを体験しました。 と同時にそのむずかしさも体験しました。



家庭で子供が「学校で失敗した!」と悩みをうちあけたら

「失敗しちゃったんだ・・・」と、

ご主人が「疲れた!」と会社から帰宅したら

「疲れたんだ・・・」とつぶやいてみては? 

「ん?? いつもと違うぞ・・・」と思うかもしれません。 (言い方、イントネーションを間違えると嫌みになってしまうかもしれませんので要注意ですが・・・。)




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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ミルの親です。
自分が尊敬している人のことを考えると、
聞くことができてるんだなあと読んで納得しました。

eleanor さんのコメント...

>ミルの親さん

いつも読んでいただきありがとうございます。

話を聴くのは難しいけれど、聴こうを意識するだけでも違うのではないかと思っています。