モダンなのに古代を、西洋なのに東洋を、繊細なのに芯の強さを、・・・相反するものを感じさせるルーシー・リーの作品を満喫することができました。
それは力むことなく、見ていてうれしくなる作品であり、いつまでもその場にいたいと思わせるものでした。
シンプルなフォルムゆえ、一瞬「これなら自分にも作れるかも?」と錯覚しそうですが、とんでもない!! フォルムも色もそのバランスの素晴らしいこと。
茶、黄、白などの基本色の他、ピンクや青に魅せられます。
釉薬とさまざまな技法を探究しつづけた生涯。
会場では82歳の時のBBCのインタビューの様子が放映されていましたが、美しい人でした。実際の作陶場面をみることができました。
陶やガラスでできたボタンの数々も展示されていて、まるで夢の世界にいるようでした。こんなに美しく、楽しいボタンはどんなご婦人たちの服を飾ったのでしょうか。
(写真は会場で買ったポスト・カードの一枚です。)
会場の雰囲気、展示の仕方もよかったです。ただ、無理と承知はしていますが、作品に触ってその薄さ、風合を感じられたらなぁ~~と叶わぬ欲が出てしまいました。
ルーシー・リーの世界に触れられてよかった。
6月号の「芸術新潮」に特集が組まれています。会場に足を運べない方はこの本でも十分ルーシー・リーの世界を楽しむことができると思います。
ルーシー・リー展(東京会場)は6月21日までです。
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