夏バテ気味でベア作りがおろそかになっていましたが、やっと再開する意欲が湧いてきました。
我が家のワンコをモデルに「ビションぐるみ」を作ろうと型紙作りに着手。
型紙作りの途中、休憩してふと棚を見ると、コンベンションの時に試作品として作った「うさぎ」と目が合ってしまいました。 こっちを見ています・・・・
コンベンションが終わったら、その存在を忘れておりました。 可愛そうなことに手足と背中は綿が出たまま、綴じられもせず・・・
試作の「うさこ」は以前作った白クマの余りのアルパカ・モヘアで作ったのですが、毛足6ミリの直毛の所為か縫い目の「毛割れ」が目立ちました。 又、手足と耳が少々短めだし、耳の内側に使ったスエードが薄くてシワがよっていて気にいりませんでした。
ということで今日まで棚の隅でこの「うさこ」は放置されていたのであります。
日がたってみてみると、そんな「うさこ」もなぜか可愛く思え、気を取り直して完成させました。
コンベンションのとき、有名作家のN.Kさんからいただいた「失敗をおそれるな」、「本番のつもりで集中して作ること」というアドバイスを思い出しました。
このうさこを作るときに私の心の中に「試作品だから・・・」という甘えがあったんだと思います。そして、失敗・・・と思って放置してしまった。
完成させてみて・・・、「失敗とちゃんと向き合わないと前進はない」ということをこのうさこは教えてくれたような気がします。
今後の覚え書として、注意点を書き記しておこうと思います。
① 短い毛足のモヘアは縫い目や毛割れが目立ちます。
これをめだたなくするために・・・
・ 縫い代の毛はカットしない。
・ きつく縫いすぎない。
・ パンパンになるまで綿を詰めすぎない。
・ 綿を詰めたら、目打ちで縫い代の向きを反対側に倒してみる。
・ モヘアをカットするとき毛の流れにはより一層注意を払う。
目打ちで縫い代の向きを調整しただけで、よくなりました。
(因みにコンベンションに出展したうさぎは約1センチの毛足のアルパカ・モヘアを使用しました。
使用するモヘアの毛足の長さ、密度、カールの有無などで雰囲気がかなり違ってくるのでモヘア選びには気を使います。 長さ・密度が良くても、思うような色がなかったり・・・)
② 耳のスエードのシワをめだたなくするために・・・
・ ウルトラスエードを使う。
・ モヘアと縫い合わせる時、糸をきつく引かずに適度な緩みをもって縫う。
中には、このシワシワが可愛いという作家さんもいらっしゃいます。
うさこちゃん、放っておいてゴメンね。 おまけとして「つけまつげ」でおしゃれしてあげましょ♪
このうさこは他のベア達よりも「特別な存在」になったかもしれません。
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