2010年10月18日月曜日

初めての障子貼り!



犬が破いて穴が開いたままになっていた障子がずっと気になっていましたが、今日、初めて障子貼りに挑戦してみました。

以前は経師屋さんに貼り替えをお願いしていたのですが、店をたたんでしまってどこに頼んだらよいものやら・・・と迷っている内に日が過ぎるばかり。




昨今、経師屋さんが少なくなっているような気がします。


友達に聞いたら、「障子貼り、簡単!」というので「それでは自分でやってみるか」という気になりました。

昔は祖母がする障子貼りは暮れの風物詩でした。
小さかった私は障子紙をベリベリ破いて剥がす役目。

タワシで枠を洗い庭に並べて干して・・・祖母は糊も自分で作り(ご飯粒を溶かして糊を作っていたような気がします。)  刷毛で桟に糊を塗り、綺麗に障子紙を貼り合わせていきます。 

貼り替えが済むと家中がパット明るくなった気がしたものでした。

今回、ホームセンターに行って障子紙コーナーで迷っていたら、店員さんが「今、アイロンを使って貼る実演をしていますから見に来てください」とのこと。

片面に糊が付いた障子紙(接着芯の紙バージョンです。)を桟の上に置き、桟に沿ってアイロンをかけると簡単に貼れてしまう!!  まあ、なんと簡単な事!

でも、ちょっと不安。 桟から外れた部分は糊がむき出しなわけだから埃が付きやすいのでは?
そう質問したら、「そのような苦情は来ていませんが、若干剥がれ易いという声はあります。その場合ははがれた部分だけ糊を付け加えてください。」という答え。  (まあ、なんて正直な店員さんだこと)
桟の上に覆いかぶさってアイロン掛けするのも大変かも?

雑巾で拭けるというプラスチック製の障子紙(?)もありました。 これは掃除が楽だと思いますが両面テープを桟に貼る方式だそうなので、貼り損ったときの修整が難しいかも?

アイロン方式の簡単さ、プラスチック製の掃除のしやすさにはとても魅かれましたが、やはり「糊を塗って貼るタイプ」に決めました。


今日は天気が良いので障子貼り日和。早速、買ってきた品々を揃え、障子をはずしていざ開始。


私の記憶では紙をはがすのはひと仕事と思っていましたが、「紙はがし」という便利な液体があるんですね。桟に塗って5分置くと気持ちよいほど、すぅ~とはがせました。ちょっと拍子抜けするくらい簡単。

濡らしたスポンジとタオルで桟を綺麗に拭き、乾いたらいよいよ障子紙を貼ります。

糊は木のアクやカビが出ないタイプの液体糊を使用。




障子紙の貼りはじめを桟のヘリに揃えてテープで仮押さえしてずれないようにします。平行になっていることを確認してから桟に糊を塗っていきます。 桟に塗りやすいようにと糊の出口にはガイドとなる窪みがあるので塗り易い。

昔は30センチ位の幅の障子紙をはり合わせていたものですが、今は枠全体の大きさに合った巻紙(94センチ幅)。この巻紙をころがしながらよれたり弛んだりしないように気をつけて一気に貼っていきます。これなら簡単だわ!
よくみたら経師屋さんの貼ったものも一枚ものでした~。一枚ものが標準なのか。この年になるまで気が付かなかった~ (-_-;)


はみ出した糊は薄い竹べらで拭きとります。糊が乾いたら、周囲の余分な紙を定規とカッターでカット。

ふ~む・・・・なかなかの出来じゃわい ♪  ご大層な家ではないので、これで十分!

いままで経師屋さんに頼んでいましたが、今回、たった1,533円(紙剥がし液、糊を含む。障子4枚分)でこんなに綺麗に出来てしまいました。   


こんなに簡単なDIY商品が出回ると、経師屋さんの仕事も減るわけだわ・・・・ (因みに携帯電話で「きょうじ」と打ち込んでも変換候補に出てきません。 やはり「時代」は変わってきているのね。)

今度は襖に挑戦してみたくなりました。


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