2010年7月10日土曜日

3000メートル級 低酸素を体験 !



所属フィットネスクラブ主催の富士登山ツアー説明会に行ってきました。


一度は富士山に登って御来光を拝んでみたいんです。



説明会はあの三浦雄一郎さん主宰の「ミウラドルフィンズ」 (営団副都心線北参道下車)で行われました。


約2時間にわたりスタッフの方から「富士登山の現状」、「注意すること」、「準備すること」、「トレーニング」等についてお話をうかがいました。


昨年の登山者は30万人を超え、そのうち3割近くは登頂できなかったそうです。


先日も若者がジーパンとTシャツ、スニーカーで登り、途中、携帯電話で救援を求めたというニュースがありましたが、このように安易に登ろうとする人があとをたたないそうです。中にはリュックも背負わずショルダーバッグで登っている女性の写真もありました。


富士登山で心配なのは「高山病」。高山病とは酸素が不足して血中のヘモグロビンにくっつく酸素が減って血液が十分に回らなくなり、まずは眠気が襲ってきたり酔っ払った時のように朦朧としてきて、次に頭痛や吐き気をもよおし、ひどくなると意識不明になるというもの。  まともに降りてこられても、記憶が無くなっていることもあるとか・・・せっかく御来光を仰いだのに覚えていなかったらカナシイ~!


これは性別、年齢、体力に関係なく、どんな人がかかるか分からない、登ってみないと分からないとのこと。


そこで低酸素とはどんなものかを実際に体験してみました。


3000メートル級の山の酸素状態にした部屋に入り血中酸素濃度の変化を数値で見てみます。


平地では95以上の数値を示せば問題なく、95を切ると体のどこかに問題を抱えている恐れがあり、90以下になると医者は酸素マスクを指示するそうです。


体験部屋に入る前の私の数値は97。 ふ~む・・・まずまずじゃな。
低酸素室に入ってしばらくすると数値がだんだん下がり87まで落ちました。


この状態で登山を続けると高山病になります。


それでは何をすればよいか・・・血が固まらないように水を飲むことも大事ですが、呼吸法が一番大事だそうです。  鼻から空気を吸って、ろうそくの火を消すように口から息をふぅ~と吐く。(ただし、吐き切らないこと)  これを繰り返していくうちに87まで下がった酸素濃度が95まで回復していきました。


登山前にミウラドルフィンズに来て、登る山の高度に合わせて1時間半程トレッドミルで走るということをして体を慣らしておくとよいそうです。 富士山位ならまだ下りてこられるかもしれませんが、エベレストやキリマンジェロなど簡単には降りてこられないから三浦雄一郎さんはじめ登山家の方々はここで低酸素になれるトレーニングをして登山に臨むそうです。


富士登山をするなら、これから最低1キロの重りを両足につけ、2リットルペットボトルの水2本をザックにいれて、坂道を1日1時間、週3回ぐらい歩くトレーニングをするとよいとのこと。(平坦な道の速足ウォーキングは訓練にならないそうです。)   ほ~~っ! きつそ~~!!


さてさて・・・富士登山、できるようになるのかな~???


(因みに睡眠中は血中酸素濃度はさらに低くなるそうです。山小屋で眠れないからといって睡眠導入剤を飲む人がいるそうですが、却って熟睡することで血中酸素濃度が減り、高山病を引き起こすことがあるとのこと。また、私のように睡眠時無呼吸で睡眠時の酸素濃度がただでさえ低い人は医者に相談する必要があるそうです。)


説明会の後、ベアのモヘアを買いにショップに立ち寄ってきたら、くたくた (+_+)


このぐらいで疲れるようでは、富士登山は無理、無理。 体力作りにはげみましょう!!




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