2011年3月18日金曜日

大学生さんとのボランティア活動・・・第一歩

昨晩、我が家で話し合いました。

一人のお父さんは県警勤め、一人のお父さんは人工透析、先祖のお墓が流されたり・・・でも家族の無事は確認されています。言葉にはださないけれど彼らもこちらにいて心配なはずです。


この大学生さん達の数日の動きで既に町内から沢山の衣服が集まっています。地元の工務店さんが一時的に集まった衣服を仕訳する場所、保管場所として事務所の一画を提供してくださっています。目下、お仕事の邪魔にならないように長期的に衣服を保管できる場所を探しているところです。 当地区の町内会長兼地区社協の会長さんにお願いして提供場所やフットワークの良い活動参加者も探していただいていて、組織だって動こうとしています。


彼らが動いた結果、町内から衣服だけでなく、中には活動の足しにとお金を寄付していかれる方、おにぎりを持ってきたけど自分で渡すのは恥ずかしいからと言って近くの商店に「渡してくれ」と言って置いていかれる方、・・・など等、名前も住所も教えない善意の方も沢山いらっしゃいます。運搬車両の提供を申し出てくださる方もいらっしゃいます。

活動費はできるかぎり節約して、ご寄付いただいたお金は現地への寄付にまわせたらいいねと話しています。


今、「お金」が一番と報道されていて事実そうなのでしょうが、お金はそんなに払えないけど「こんな物なら提供できる」というものもあるかもしれません。これから先、長きにわたる不自由な生活の中で誰が、何を、いつ、どんな形で必要としているのか・・・考えておこうかとも思っています。


「そんな物は必要ない」、「そんな活動は必要ない」という意見の方がいらっしゃるのも事実です。
そんな声に彼らも自問自答を繰り返しているようですが、うまくいかないかもしれない、でもまずやってみて状況をみながら軌道修正していってもよいのでは?。 焦らず、長い目でみていこう・・・


今は色々な方々からの「批判」、「批評」にめげず、それらの声も「聴きつつ」、「被災者の苦しみを何らかの形でほんのわずかでも減らす」という「目的」の軸がぶれないようによく考え、そして行動していけたらと思っています。


「衣服」と言って集めると色々な物がどさっと集まり、その仕訳に人手・場所・時間がかかるので、ターゲットをしぼることも考えています。 


たとえば「赤ん坊用の衣服」を集めるといえば、声をかける人達も絞られてくるし、仕訳の時間も節約できるとか・・・ 大学生さん達、知恵を絞っています。三人寄れば文殊の知恵、もっと集まればもっと知恵が出てくるでしょう。


物資の提供は都道府県の窓口に一本化すると決まったとのことですが、あちこちからその窓口に集まったら都道府県の人員もパンクするので、その下部組織として市、区、各社会福祉協議会、町内会、有志グループ、企業、そして個人とツリー構造で動いていくのでしょう。その底辺で役にたてたら・・・


仙台の家族や友人の話からわかったこと・・・

① 津波にあった地区に住んでいた友人も、地震発生時間は仙台市内に働きに行っていて難を逃れた人も多いということ

② 仙台も地区によって生活に支障なく、多分今後も物資の支援は必要ないところがあるが、ちょっと外れたところでは店もなく物資の供給が急がれるところもある。 地区によって必要な物が違う。

③ なんで自分が生き残ったんだと自分をせめる人も出てきており、パニックが収まりつつある中で心のケアが求められてくる。

④ GoogleのPersonal Finderに活動中のお父さんの安否を気遣って入力したら「無事」との書き込みが返ってきたが、後刻本人に確認したら「そんな返事はしていない」とのこと。 悪意ではないと思うが同姓同名の人の勘違いか、誰かが代わりに安否確認してくれて書き込んでくれたのか・・・このツールはよくできているし役にたつものだからこそ、利用者は内容や運用に気をつけ有効に利用する必要があるということ。

一人の学生さんのお母さんは生理用品の代替として、犬のオシッコシートを切って使っているとのこと。
また、市内で無事な友人は「冷凍庫の食材が傷まないうちに食べなきゃと言って、逆に太っているよ」という返事もあったとか。多分、そんなことを言って笑って気を紛らわすしかないのかもしれない・・・本当のところは被災者以外の人間にはわからないのかも・・・

この学生さん達、心の中は「心配」がうずまいていることと察します。そして何の被害も受けていない私自身も不安であるのは事実です。 その両者が話し合い、行動することによって、その不安を紛らわすことになっているのかもしれません。 不謹慎かもしれませんがボランティアという形をかりてお互い心を支えあっているのかもしれません。

今回のことで、生き方、考え方を見直す結果になった。失ったものがある代わりに、新しい出会いもあると信じたい。人間は苦しみを乗り越えて、綿々と歴史を築いてきた、これからも築いていくのでしょう。

綺麗ごと、考えすぎとのご批判はあると思いますが、今このときを大事に・・・したい。

(パソコンで電力使用したこと、情報過多にさせていること、申し訳なく思いつつ書き込みました。ごめんなさい。極力自粛したいと思っています。)

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2 件のコメント:

糸絵巻 さんのコメント...

パソコンで情報を発信するのは有意義なことだと思います。無駄に電力を使用しているのではないのですもの。

私はこのブログの記事を隅から隅まで読みましたが、情報過多だなんてちっとも思いませんでした。読む側は感じ方はさまざまです。

自粛する必要はないのでは?

eleanorさんのブログですもの、ありのままでいいんだと思います。

情報を必要とする人や興味ある人は、どんなに長い記事でも熱心に読むでしょう。

同じ気持ちを持った人の輪が広がるかもしれませんしね。

eleanor さんのコメント...

ありがとう。
今まで経験したことのない状況下、慎重をきさないと迷惑になったり、人を傷つけることになるのではと思ってしまいます。

行政の対応が進まない中、Jwaveがプロジェクトを立ち上げたのを知り取り急ぎ、そちらにダウンジャケット60枚を送ることにしました。